理事長メッセージMESSAGE
- HOME
- 当院について
- 理事長メッセージ
MESSAGE
Dr.姜琪鎬
在宅医療をめざすきっかけは、
医師を待っている「人」でした。
在宅医療に携わりたいと思ったのは、ある衝撃的な出来事でした。
まだ在宅医療がメディアでも取り上げられていなかった頃、(介護保険がスタートして間もない頃です)あるきっかけで在宅診療に同行した時のことです。往診先は、東京のど真ん中。診療を待っていたのは、老々介護の姉妹でした。妹さんは認知症で寝たきりで世話をしているお姉さんは全盲でした。さらにびっくりしたことは、感覚を頼りにきちんと妹さんのお世話をしていたのです。都会のど真ん中で、ふと目をやると、
自宅で精一杯生きている人たちがいる。そして、その人達は、医師を待っている。
あの時に医師としての目指すべき道がはっきりと見えました。あの時の「新鮮さ」と「衝撃」は今でも忘れません。
生まれ故郷である緑区で、
念願かなって開業
在宅医療に関心を抱いた当時、私は在宅医療とは異なる領域におりました。しかし、私は既に出来上がっているものより、フロンティア領域を切り開いていくことが好きなので、次第に
在宅医療のためのクリニックを立ち上げたい
と思い始めました。
実は数年前、この名古屋市緑区の地域では、在宅医療を受けられる環境がまだ充分ではありませんでした。「生まれ故郷に恩返しをしたいし、この緑区で、一から在宅医療の基盤を作りたい」。そう思い一念発起して、2012年4月にみどり訪問クリニックを開業するに至りました。日々、在宅医療の分野に挑戦をしています。
経 歴
-
1990年名古屋市立大学医学部卒業。
泌尿器科学教室に入局し、安城更生病院、旭労災病院で研鑽し、専門医資格を取得するも、突然、外の世界から医療と日本を眺めてみたいと思いつく。 -
1998年Emory大学経営学大学院に入学
-
2000年
Emory大学経営学大学院卒業、MBA取得。
その後、臨床に戻ろうと考えていた矢先に、AERAでケアネットの創業者の記事を読み、「ネット×医療×メディア」というコンセプト(当時は、インターネットビジネスの勃興期)に興奮し、メールを送ったところ、即採用となり、病院経営支援、ケアネットTV、ケアネットDVD事業を渡り歩いた。ちなみに、DVD事業は立ち上げ期から、エグゼクティブ・プロデューサーとして全企画に関わり、自身がプロデュースしたDVDの累計販売数は20万枚を超えた。
みどり訪問クリニックを一医療機関に留まらず、学びで成長できる場にしたいという思いは、実は、ケアネット時代に臨床教育に情熱を注ぐスーパースター級の臨床医と一緒にコンテンツ作りに携わることが出来た経験のおかげである。 -
2002年ケアネットの取材で知り合った新宿ヒロクリニックの英裕雄先生の訪問診療に同行したところ、病院医療と全く違う価値観の転換に衝撃を受け、週末に訪問診療に携わることになり、訪問診療医とケアネットのコンテンツ・プロデューサーの二足の草鞋生活が続いた。
当時の新宿ヒロクリニック≫は、梁山泊のような組織で、様々なバックグラウンドを持った医師やPTたちと夜遅くまで新宿の焼鳥屋で議論をしたのは貴重な経験である。今でも彼らは在宅医療の第一線で活躍しており、彼らとの交流が大きな刺激となっている。 -
2012年3月ケアネット社の常勤を卒業し、顧問となる
-
2012年4月故郷の名古屋市緑区に戻り、みどり訪問クリニックを開設
-
2015年名古屋市立大学医学部臨床教授として医学部5年生の地域医療実習を開始
-
2016年名古屋市医師会在宅医療介護連携委員
-
2017年藤田医科大学 大学院客員教授